ベトナムの民族音楽
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ハノイ タンロン水上劇場にて ハノイ(河内)の民族芸術として最も有名な水上人形劇。オーケストラの序曲で始まる。オーケストラと言っても民族衣装を身にまとった男女4人の編成。一弦琴、十六弦琴、横笛、太鼓などで構成されている。短い序曲に続いて約60分の人形劇が始まる。劇は農民の暮らしぶりや伝説を題材にし、十数に分けたオムニバス形式。間奏には各楽器のソロもある。また、語り部の声や歌も入る。ハノイ風人形オペラと言ったところだ。 一弦琴の音色が特に印象的であった。あくまで穏やかで一弦ならではのしなやかさが誠に美しい。癒し系の楽器である。一本の弦のフラジオレットだけでよくこれだけの音程と表情が出せるものだなーと感心した次第である。 |
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一弦琴の演奏 | 水中人形劇フィナーレ |
フエ センチュリー・リバーサイドホテルにて 宮廷料理の夕食会で、なんと8人もの演奏家による余興。一弦琴、十六弦琴、二胡、蛇皮線?、カスタネット、太鼓の他に歌が入る。バッチャン焼きの湯飲み茶碗を二つ重ねて片手に持ち、巧みに手首を振って鳴らせるその音色が透明で印象に残った。トライアングルは金属音だが、この楽器?は心の音であった。1時間以上ベトナム民族音楽を聞かせてくれた。アンコールに応えてくれたのは二胡のお兄さん。日本の童謡を演奏。ベトナム風の小節が楽しい。演奏家のお嬢さんも皆素朴で、音楽は人柄だな〜、とあらためて感じ入った。 |
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