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2004年1月11日 |
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2004年3月10日 いよいよ自衛隊がイラクに出かけていきました。賛否両論が渦巻く中、日本と言う国家組織をコントロールする人達が法に則って流れを作りました。私は「イラク復興への協力」と言うことには何の反対もありません。むしろ出来ることがあれば協力したいと思います。しかし、事ここに至るまでの過程をもう一度整理しておく必要があると思います。 まず第1に、イラクを現在のような状況にしたのは誰か?と言うことです。アメリカ国内で起こったテロ事件をきっかけにしてアメリカが仕掛けた攻撃の結果なのです。テロ事件が大量破壊兵器の問題にすりかわり、アルカイダの取り締まりがイラクへの攻撃に変わりました。この一連の経緯のなかでなぜ、いつ日本にどのような役割が与えられたのでしょうか?私には理解できません。 次に今回の自衛隊派遣を誰から頼まれたのか?と言うことです。現在イラクには政府がありませんから、イラクから頼まれたのではありません。アメリカから頼まれたのです。 私はイラク通でもアメリカ通でもありませんが、これだけとって見ても、おかしなことが起こっていると感じるのです。多くの知識人や評論家がいろいろな視点から意見を述べています。宗教、国民性、政治、国際経済、エネルギー問題等々いろいろな切り口が提示されています。どの角度からの分析をとっても、それなりに深みのある内容で大変勉強になります。ただ、どれをとってもいわば部分の説明で終わっているような気がします。もし私が素人で政治家が見識のある人達だとすれば、政治家は私たちに分かるような言葉で説明できなければなりません。ところが、例えば小泉首相をはじめとする政府首脳からはもうすでに決心していることを説明しているだけではないでしょうか。 今の世の中は専門家が部分を限りなく深く分析し、部分ごとの方向を決めていき、それらの集合体のような形で成り立っているように思えます。このよう形が合理的だと思っている人が多いのでしょうが、果たして「合理的」とはどのような意味を持つのでしょうか。心のどこかに線を引いて自分を囲っているともいえないでしょうか。 考えれば考えるだけ分からなくなる自分ですが、私は今起こっていることを部分的に捉えるよりも、自分に今何が出来るのかを考えたほうがよいと思います。そういう自分により広い心が必要なのだと思います。 |
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春を迎え、私が所属する地元の野球チーム“ロジャーズ”の公式戦が始まりました。今年は監督に選ばれ、大変張り切っています。これまでもずっと会計を担当し、皆のお世話をするのは苦になりませんが、監督となると話は別です。 わがチームは少人数の時期が長く和気藹々とやってきたのですが、このところ急にメンバーが増え今年は30名に達しています。1月の総会で監督に選ばれた私は、突然のことに驚きました。野球を特に専門的に訓練したことのない、いわゆる素人ですから、どのようにチーム作りをすればよいのか悩みました。私なりに真剣に考えた末、マネジメントの基本に戻りメンバーがそれぞれ役割を感じれるようなチーム作りをしようと決心しました。 1 方針を決める ことに軸足を置きました。人数の多いチームですから、コアメンバーを選び、かっこよく言えば集団指導制を導入しました。その中で、「役割を明確にする」、「平等なチームワークを育てる」、「リーダーシップを固定させない」、「コンセンサスを形成する」等に気を使いながら新しいチーム作りに専念しています。 昨日は新生ロジャーズの鎌倉市軟式野球大会第1回戦。練習の成果が発揮されて、7対2で快勝しました。要所でタイムリーヒット、ピンチにダブルプレーなど、申し分のない試合運びでチームワークも深まったような気がします。勝てば元気も出てきます。しかし、それ以上にここに至るプロセスが重要なんだと痛感した1日でもありました。 野球の監督というと大声を出したり、ベンチを蹴飛ばしたり、と言った専制的なリーダーのイメージが強いですが、決してそうではないと思います。私は21世紀にふさわしい「静かなリーダーシップ」を心がけようと思います。また、そのようなことをメンバーが受け入れて一人一人がメンバーとして楽しめるチーム作りを心がけようと思います。ご声援よろしくお願いします。 |
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2004年5月31日 暖かに過ぎる春も終わり、まもなく梅雨の季節がやってきます。このところ、イラク問題、朝鮮問題で、誰が被害者で誰が加害者で誰が評論家なのか、分かりにくい出来事がいくつか立て続けに起こりました。当事者よりも傍観者の方がある種の力を持ったり、組織と個人の縁が見えたりしました。私もただの傍観者でしかないのですが、そのことを認識した上で少し気になることがあります。 私は毎日たくさんの情報と接しますが、自分の五感で確かめることが出来たこと、つまり自分の周りで起こったことよりも、テレビや新聞、インターネットを通して取り込まれる情報の方がはるかに多いと思います。旅の写真を見て自分が旅行に行った気分になるというようなことであれば、誰にも迷惑はかけない訳ですし、自分だけの世界といってもよいでしょう。しかし、例えばイラクに出かけた人達のことに対して他人から得た断片的な情報をもとに世論が形成されていくとなると、これは別の問題です。ひとつの事象に集中した人々の意識が力を持つようになります。それが正しいかどうかといった次元を離れ、いわば無責任な状態で力を持ってしまっているように感じます。また、そのような力を操ろうとでもするかのような別の流れも感じ取ることが出来ます。 そのような中で私が気になることは、もしかして当事者の心が置き去りにされてしまっていないだろうかということです。もしそうであれば、私のような傍観者はどんな役目を果たしているのだろうかと思います。いっそのこと、自分は何も知らなくても良いのではないかとさえ思えます。私が知っていると思っていることは、実は単純化された断片的なわずかな部分であって、何も力を持つようなことではないのです。 困っている人がいるのに知らないふりをするつもりはありませんが、当事者の心を無視するような力に加担してもいけないと思います。誰もが心豊かに生きていけるような世の中であってほしいと思います。 |
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梅雨時期だというのに、さっぱり雨が降りません。むしろカラッとした過ごしやすい天気が続いています。有難いことなのか、困ったことなのか。 去る6月19日の朝日新聞に町内会の話題が記事に取り上げられていました。総務省の調査では、今、日本には約30万団体の町内会や自治会があるそうです。歴史は意外と浅く、明治22年に市町村制が施行され、当時7万あった市町村が1万5千に合併したのを機会に、合意形成と情報伝達を主な目的として町内会が発展してきたということです。戦時中は国家総動員体制を支える礎としても機能したんだそうです。選挙制度はありませんが、行政区域の下部組織と言えるでしょう。 私は鎌倉に住み着いて約20年になります。仕事と家族の都合で引っ越してきたわけですが、当時は知り合いはいませんでした。主に子供を通じて少しずつ顔見知りができ、毎日の生活のことで話し合う人が増えていきました。私の子供にとってはこの町が故郷ですし、家族の生活を支えてもらっているこの町で、自分が役立つことがあれば地域に貢献しなければならないと思っています。ですから、町内会、自治会といった事にも少しながら興味があるのです。 私が住んでいるマンションには自治会と管理組合があって、私は自治会の運営委員をしています。2つの組織は役割りを分けてそれぞれ活動しています。これまでとても上手に役割分担をして資産管理と日常の共同生活を営んで来ました。ところが最近2つの役割りに跨る様な課題が次々に出てきました。どちらでもなく共同で対応するべき課題なのに、どちらの組織が担当するか、するべきか、と言った議論を出発点にしてしまうのです。資産か生活か、と言うような議論になってしまうのです。 私も普段は、仕事かプライベートかなどと、人を2つに分けていることに不思議を感じず平気で口にしてしまうことがあります。しかし、今回の地域の問題を考えているうちに、何か変だなと思うようになりました。分けることが出来ることと、そもそも分けられないものを分けようとしていることがあるように思えます。自分自身や時間という事を分けられるのでしょうか?分けられないことを分けようとする時、いろいろな矛盾を内包するような気がします。 この続きは、あらためて。 |
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2004年9月4日 夏休みをとっていたわけではありませんが、前回の発信からもう2ヶ月たってしまいました。この間に健康診断を受けたのですが、これが大変なことになり、気が動転してしまったのです。 お盆休みに腹部エコー検査をしたのが敗因でした。その日は午前中に所定の検査が終わり家に帰ったら、まもなく病院から電話が入りました。「肝臓に影が映っているからすぐに病院に来てください。」と言うのです。減量に成功してからは健康の不安はまったくなかっただけに、いささか慌てました。休日をはさんで2日後に病院にいくとエコーの写真を見せられ、「CTをとりましょう。ガンかも知れませんよ。」と医者が言うのです。エッと耳を疑いました。「そう心配することはありません。」とも付け加えて、CTの日取りを2日後に決めました。 生まれて初めてのCT検査を受けると、今度は「1週間後にもう一度来て下さい。検査結果をお知らせします。」とのこと。あとで考えると、何ともおかしな間の取り方な訳ですが、この1週間がすごく長い時間に思えました。覚悟をしなければと言う思いと、どうせ大したことは無いだろうと言う慰めのような気持ちとが混ざり合う1週間でした。家族にも一応の話はしてありますが、あまり心配させてはいけない、また家族の方も話し難い、という訳でこのことは話題になりません。普段どおりに見える周囲の中で、身辺の整理のことにまで考えが及びます。 かくして9月1日、診断を仰ぐために病院に向かいました。少し待ち時間の後、診察室に入るとすでにCT写真が飾られています。腹を決めて『どうですか?』と質問をすると、医者から「なんともありません」とあっけない返事です。『ではエコーの影はなんだったんでしょうか?』「太っていたときの名残かもしれませんね」などとあまり意味の無い会話をし、「何とも無くてよかったですね〜」の決め言葉に、お互い笑って別れました。 現在の医療技術で分かる限り当面は健康であることが証明されたわけですが、このようなことを知ることと、自分で健康だと信じて何も知らずにわが道を歩むのと、どちらが健康に良いのでしょうか。考えさせられる暑い夏を過ごしました。 |
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2004年9月30日 9月18日から20日の連休に、私が所属する弦楽合奏団の合宿がありました。1990年から毎年秋に、八ヶ岳、山中湖、そして房総半島岩井海岸と場所を変えながら続けてきました。今年は仙台の秋保温泉にある「木の家」でやろうということになり、正月からあれこれと準備してきました。 普段の練習では、私達は指揮者を特に置かず、皆で気の付いたことを指摘し合いながら音楽に磨きをかけるようにしています。熱い心と冷静な自分を上手にミックスさせて、主観的なプレーヤーと客観的な聴衆の二役を演じます。リーダーシップを固定させず、平等なチームワークの中で音楽的なコンセンサスを作り上げて行きます。10人から15人ぐらいの合奏では、一人一人の演奏能力も問われます。集団の中で隠れることはできないのです。気の置けない仲間ですが、常に問題意識を持っていて妥協を許しません。 今年の仙台合宿では、メンバーのほとんどが学生時代からずっとお世話になっている音楽家に指導をお願いし、指揮者付きで練習をしました。モーツァルトの「イアネクライネ・ナハトムジーク」やディベルティメントなど、演奏されることの多い曲を時間の限り掘り下げてトレーニングしました。練習会場も普段と違い、すてきな木造の小ホールですし、仲間と言えども適度の緊張の中で練習が進みました。よく知った曲もその場の雰囲気やハーモニーで曲想がどんどん膨らみました。新たな発見もたくさんありました。高いレベルの指導を受けて合奏団がみちがえりました。参加者一人一人もそれぞれ思い思いの感動が有ったのではないかと思います。 演奏の合間にはワインパーティーがあります。例年に増してレアものワインが並び、おいしいものを食べながら歓談します。小さな文化圏を感じました。心から楽しみ、笑い、語り、「木の家」が歓喜の空間になりました。 充実した満足感の中で合宿を終え、音楽の仲間と共有した響きを心に残して仙台をあとにしました。自由な精神でいられることがどんなにすばらしいことか、あらためて感じた3日間でした。 |
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今年もはや師走がやってきました。今年はまだ7回しか発信していません。特に10月と11月は何も出来ませんでした。感動が無かったわけではありません。考えることが無かったわけでもありません。おそらく先を見ることが出来ない時間を過ごしてしまったのだと思います。そこで気力を振り絞って12月の話題にふれてみたいと思います。 私の住むマンションでは毎年自治会がクリスマスのイルミネーションを自分たちの手で飾り付けています。もう20年近くも続けています。私はほとんど手伝えないのですが、毎年仲間が一生懸命になって、公園内のシンボルツリーに電飾をします。去年は一生懸命になりすぎて作業中に木から落ちる人もいたくらいです。今年も先月の末に立派なクリスマスツリーが完成しました。ひときわ輝く様子をカメラに収めたので公開します。携帯電話のカメラでも結構良く写りました。 最近ある動機から三浦綾子さんの小説「塩狩峠」を読み、心の拠りどころについてあらためて考え直しました。主人公がキリスト教に傾倒していく姿が美しい文章で描かれています。人間の罪深さを見つめ、人間愛や自己犠牲というテーマを壮大に歌い上げた素晴らしい小説です。私はこれまで東洋の思想に傾倒し、世界の中心だと考えてきました。これまでキリスト教は好きにはなれませんでした。ただクリスマスツリーがきれいに思うだけでした。しかし、この本を読み進めるうちに、西とか東とかあるいはキリスト教か仏教とか言うことではなく、何かを信じることの力、大切さを思うようになりました。二項対立ではないのです。どちらかが中心などと言うことはないのです。お互いが関係性を大切にして認め合うことが大事なんだと、こんな簡単なことにあらためて気づきました。 今年のクリスマスツリーを見る自分の目が少し変わったような気がします。 |
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